「意識を変えろ!」とか、「当事者意識をもて」「プロ意識をもて」など、よく言われます。

しかし残念ながら「意識」の変化は、そう簡単には定着しません。その場だけ瞬間的に変わることはあります。でも、3日もすれば元にもどります。その人の「意識」が弱いのではなく、脳はそういうものなのです。

「意識を変えろ」というのは、テンションを変えることで、永続的に変わることを期待してはいけないのです。

意識が変わる可能性があるのは、よほどの刺激があった時くらいでしょう。脳に刻みこまれるくらいの強い刺激です。自分でそうだなと思ったくらいではそこまではいきません。

だからということで、意識ではなく「行動を変えろ!」、行動を変えると意識が変わるともよく言われます。確かにその方がわかりやすいです。しかし残念ながら行動もやはり瞬間的で、その場では変わっても一晩寝たら戻ってしまいます。そういうものなのです。

確かに行動が継続的に変われば「意識が変わった」と言えます。
「意識が変わる」ことはあっても、「意識を変える」ということはできない、ということなんですよね。

ではどうすればよいのか?
「思考を変える」ことです。

行動のもとになる思考を変えることです。まずは、行動のもととなっている思考は何か、どのような選択をしているのかを分析します。その選択をひっくり返したり、違う選択肢を選ぶことが違う行動をすることになります。意識やそのもととなっている心理はいくら分析しても、そうだとわかるだけで次への行動変革にはつながりません。「心理を変えろ」というと誰もがおかしな感じがすると思いますが、実は「意識を変えろ」も同じだということです。

行動を変えるためには、思考を変えること。
それは、もとはどうであったかという思考分析をすることから始まります。しかし、思考分析はなかなか自分ではできないのです。長く付き合っている人でもなかなか無理なものです。

今、このラボでは「目的意識をもつ」アドバイスしています。でも「意識」とは言ってますが、その内容は実は「目的を常に考える思考を身につけよう」ということなのです。これには、メンターについてもらって思考変革のトレーニングすることが近道です。

会社員が起業しようとするとき、意識改革が必要だとよく言われます。そのとおりなのですが、だからということで意識改革しようとしても、ほとんどの場合が失敗しています。意識ではなく思考を変えないといけないのです。会社員思考から経営者思考への思考改革が必要なのです。

思考改革、思考転換は、それらをするための最適な方法は人によってかなり違います。10年近くそれらをサポートしてきて、かなりノウハウがたまってきました。

なかなか定型化しにくいのですが、いくつかのタイプがあることもわかってきました。