人生100年時代、そして Withコロナ時代。
これまで誰もが経験したことのない新しい時代が始まっていることを感じていると思います。「新しい時代」の始まりというと、一般的には希望や楽しみに満ち満ちた感覚があるものですが、今回はなかなかそうは思えません。お先が真っ暗だったり、真っ白だったり。
いずれにしても、未来が見えない不安が誰しもあるものです。

それはなぜか?

誰も経験したことのない時代ですから、これまでの成功法則が成り立たない不安があげられるでしょう。

誰かが経験したことは、それがノウハウとなり、成功者として、講演やセミナー、書籍や研修などで学ぶことができます。それらは必ずしも成功経験ではなく、失敗経験でもノウハウとして学びとなります。今回はそれらが全くない状況です。

でも、ちょっと考えてみてください。「誰かが経験したこと」のその「誰か」、最初の成功者は自分が経験をする前には「誰も経験していなかった」わけです。

誰もが経験していないことで成功を収める人はたくさんいます。それらはすべてもともと「すごい人」かというとそうではありません。成功したから「すごい人」と言われるようになるのです。それらの人は確かに「普通の人」ではないかも知れません。ガリレオやアインシュタインのような「超天才」と呼ばれる人は別格ですが、そこまでではない人は何が違うのでしょうか。

発想、思考、行動力、すべてにおいて並外れた能力をそもそも持っている人はそう多くはいません。多くの成功者は、それらを鍛えて得た能力です。

何をどうすればそれらが鍛えられるのか?
そのポイントは意外と簡単です。

「自分の特性を知り、不要なブロックをはずす」ことです。

しかし、それらを実践することが大変なのです。なぜなら、そうしようと思うことすらを自分でブロックするからです。
コンピュータで言うなら、OSをアップデートする作業をそのOS上で行うようなものです。今どきOSのアップデートは勝手に裏でやってくれますが、大きなものは再起動が必要です。人でいうと再起動は生まれ変わるようなものです。再起動せずに行えるアップデートは軽微なものだけです。

つまり、少しの修正ですむ人は、少し鍛えればアップデートが可能です。しかし、こべりついた固定観念などは、そう簡単にはアップデートできません。では、生まれ変わらないとアップデートできないのかというと、そうでもありません。生まれ変わるつもりで取り組めばよいということです。

それは、歯を食いしばって死ぬ気で頑張ることかというと、それだけの覚悟があればそれでもよいですが、そこまでは必要ありません。イモムシが蝶になるためにサナギになります。イモムシはみな歯を食いしばっているようには思えません。蝶になると信じて疑わず、サナギになる時期になったことを嬉しく思い、蝶になることを楽しみにしているように思えます。

つまり、自分がアップデートされるのを楽しみに取り組むことが、自分にとっての豊かさや喜びにつながっていく、ということを確信することが大事です。

発想力、思考、実行力、一番鍛えやすいのは「思考」です。

思考が変われば、実行力もともない、発想力も自然と鍛えられます。
思考転換、思考シフト、思考改革が、未経験の新しい時代に求められています

※このコラムは「WoLicasコラム」(一部修正)より転載しています