創業・起業を考える際に、なぜセルフプロデュースが必要か?(1)

創業・起業を考える際には、セルフプロデュースが必要です。
セルフプロデュースにはいろんな要素が含まれますが、主に以下のような項目があります。

・自己分析(セルフアナリシス)
・自己認識(セルフアウェアネス)
・自己確立(セルフビルディング)
・自己陶冶(じことうや:セルフインプルーブメント)
・パッションマネジメント

セルフプロデュースの一つ目として、まずは自己分析(セルフアナリシス)と、自己認識(セルフアウェアネス)について、お話します。

創業・起業を考え、いろいろ調べたり聞いたりすると、事業計画をたてる最初の段階で、自分の強み弱みをあげてみようというのが必ずできてます。それらを適当に埋めて起業相談に行ったら、軟弱な相談員なら「こんな強みがあるんですね、いいですねぇそれならいけそうですねぇ」と言います。しかし厳しいアドバイザーだと、「こんなのは強みにはならない、考え直して来い」と言います。

あなたはどちらのアドバイザーと相談したいですか?

褒められた方が嬉しいしテンションも上がりますが、けんもほろろな対応をされると気分が悪いだけでなくやる気も失せてしまいます。しかし、多くの人はここをおろそかにして、けんもほろろな対応をされるような状態で、起業相談に参加されます。やさしいアドバイザーは、これではいけないから、一緒に考えましょう、と言ってくれますが、その場で考えられるようなものではビジネスの成功にはつながるようなものは出てこない可能性が高いのです。

目先の儲かる仕事をしようとしているならそれらはあまり関係してきませんが、自分が本来やりたいことを仕事にして、できれば生涯にわたってやっていきたいと思う人は、単に自分の強み弱みをあげるだけでなく、しっかり自己分析をすることが大事です。

それらをすることで、自己認識ができ、自分を立て、自分の特性を最大限活かす方向へ進むことができます。

自己分析は、今ではさまざまなツールなども用意されているのでそれを利用するのも一つの方法ですが、でも、それらの多くは質問に答えていくことで分析されるもので、質問に対して自然体ではなく恣意的に答えてしまうと、結果は違ったものになり素の自分が出ていない結果になってしまいます。

創業・起業に必要な自己分析は、深層にあるものや思考傾向、思考グセなど、キャラクタータイプにもとづく、自分ではあまり気づいていないものを知ることです。それらを自分で認めるのが自己認識です。

自己認識・自己理解をするための自己分析の方法として、「ジョハリの窓」と呼ばれる有名な心理学の手法があります。自分が知っている/知らない、他人が知っている/知らないを4つの窓(枠)に分類するというもので、これをやってみたことがある人も少なくないでしょう。

ジョハリの窓

これをやる目的は、開放の窓を大きくし、盲点の窓や秘密の窓を小さくすることで、自分と他人の認識のずれを小さくし、人とのコミュニケーションを円滑にしようとすることですが、創業・起業に向けて、これを使うとしたら、盲点の窓と未知の窓の自分をいかに認識し、開放の窓と秘密の窓の自分をいかにうまく活用するか、ということで、実は「他人の目」は関係のないのです。とはいえ重要なのは、他人の助けを借りて、いかに盲点の自分をいかに認識するか、そして、パッと見では他人からもわからない未知の自分をいかに発掘し、活かしていくかがポイントとなっていきます。

逆にこれらをしないと、自分では頑張っているのにいくらやってもうまくいかない、ということに陥りかねません。

自己分析は、なかなか自分ひとりでできません。自分で考える、ということは、まずは自分の思考の枠でしか考えていないので、狭い範囲であったり浅いレベルでしか考えらないからです。脳はつらいことは忘れるように、そしてできるだけ思い出さないようにできていますから、自分ではそれらを含めて向き合うことはできにくいのです。(逆に、それらばかりを思い出して自己否定ばかりしてしまう人もいますが)
そして、認めたくない自分、というのが抵抗しますから、なかなか自己認識に至らないというのが一般的です。

これらは、私たちが上手くいっている人といっていない人を分析・考察し、はっきりと線引きができると思えるほどの違いがでる大きなポイントです。